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この町のわたしのスキなひと(葛西)
極真会館 東京城東支部 葛西道場 木立裕之さん

極真会館 東京城東支部 葛西道場 木立裕之さん

Photo/Saori Kojima
Text/Ayako Futatsuya

「押忍! 押忍!」。白い畳が一面に敷き詰められた空間に、気合がたっぷり入った子どもたちの高らかな声が響きます。“ シュッ”と道着が擦れる音、正拳を放ったときの空気を裂くような音を聞いていると、身の引き締まる思いがします。
 ここ「葛西道場」には、幼児から小・中学生、主婦、シニア層まで200人ほどの門下生が、極真空手の稽古に通います。その指導に当たるのは、木立裕之さん。高校生で空手の世界に足を踏み入れ、37歳までの約20年、現役選手として活躍。全国大会や世界大会など数々の大会に出場し、全日本ウェイト制空手道選手権大会では3連覇を果たすなど、華々しい戦績を残しました。

極真会館 東京城東支部 葛西道場 木立裕之さん特集

「空手には、“ 強くなる”という目標があるのがいいところです。試合に勝つということもそうですが、心身ともに強くするという意味です」と話す木立さん自身、空手を始めたきっかけは強くなりたかったからだそう。
「運動神経が鈍くて、絵を描くのが好きでした。体が小さくて弱く、意志も弱かった自分を変えたかったんですね。『負けたくない』という思いが強かったです」。道場に行けば、言い訳はできない。すぐ投げ出すことが多かった自分にとって、そこは貴重な場所だったと言います。
 今でこそ葛西道場の責任者として指導に当たる日々ですが、かつては一般企業に勤めていました。「睡眠時間が少なく、大変でした…。練習時間が取れなかったので、家から会社まで片道20kmの道のりを、往復走って通勤したこともあります(笑)」。その後脱サラし、空手指導員に。現役を引退して葛西に道場を開いたのは、今から6年ほど前のことです。「葛西には若い子育て世帯が多く、親子で一緒に習いに来る人もいます。親御さん自身が稽古をすると、学ぶ側の気持ちがわかる分、子どもたちの空手の精神の理解が深まりますよね」と顔をほころばせます。

極真会館 東京城東支部 葛西道場 木立裕之さん特集

 穏やかな口調と柔和な笑顔が印象的な木立さんですが、稽古が始まればピリリとした空気をまといます。そのメリハリが子どもたちに緊張感を与え、礼儀をわきまえた小さな武道家に変えます。「空手に古くから伝わる日本の精神を子どもたちに伝えていきたい。教えていて嬉しいのは、『組手が変わったな』と思う瞬間ですね」。教え子の中には、国際大会や全日本の大会で2連覇を果たすほどの子も。木立さんの思いは、一つひとつ確実に実を結んでいます。

極真会館 東京城東支部 葛西道場 木立裕之さん

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極真会館 東京城東支部 葛西道場
極真会館 東京城東支部 葛西道場
住所 〒134-0084 東京都江戸川区東葛西MAP
電話 03-6456-0178
営業時間 月~金曜10:00~22:00、土・日曜9:00~15:00