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この町のわたしの好きな人(浦安)
泉銀 森田釣竿さん

泉銀 森田釣竿さん

Photo/Saori Kojima, Yuko Chiba
Text/Satoko Nemoto(Sawa-Sawa)

日本人の命をつないできた魚食
泉銀 森田釣竿さん特集

「♪赤身 中トロ 大トロ マグロ~※」と、浦安発のフィッシュロックバンド『漁港』のライブパフォーマンスで、日本が誇る魚食文化を熱くPRする森田釣竿さん。結成以来15年、「日本の食文化を魚に戻し鯛!」を合言葉に活動しています。

 森田さんの本業は魚屋さん。浦安魚市場にあるマグロと鮮魚の店『泉銀(いずぎん)』の3代目です。「魚市場というと敷居が高いと思われるけど、切り身は1切れから買えるし、佃煮もグラム売り。昔から浦安に住むおじいちゃんやおばあちゃんが買いに来ますよ。地元に密着したストリート系市場です(笑)」

※漁港『鮪 マグロ節』より

魚は自分でしゃべれないから 「こうやって食べてくれ」って 魚屋が代弁しないとね
泉銀 森田釣竿さん特集

 父方の祖父は堀江の漁師、母方の祖父は猫実の魚屋だったそう。ところが、昭和30年代に始まった高度経済成長とともに、浦安の海からは魚が徐々に消え、昭和46年に漁師が漁業権を全面放棄。母方の魚屋が浦安魚市場に移転して、子供の頃から店を手伝っていた森田さんが後を継ぎました。日本人の命をつないできた魚食を次世代に伝えなければ、という信念を持って。

「でも、若いお客さんが来ない。もっと外に出て行って、発言力を持たないとお客さんも呼び込めない、とバンドを始めました」。するとライブやイベントをきっかけに、来店してくれる若い人が増えたと言います。

泉銀 森田釣竿さん特集

 バンド活動は「魚市場で魚を仕入れて東京に売りに行く“行商さん”と同じ感覚」と森田さん。「新浦安で開かれる『浦安フェスティバル』にも出ました。新浦安は新興住宅地だから、もともと地元じゃない人が多い。だから興味を持ってもらおうと超必死で(笑)」

 その甲斐あって、新浦安の人たちも市場に来てくれるようになったそう。「秋田の人が食べるギバサっていう海藻があるんですけど、それ見て田舎を思い出したおばあちゃんが涙目になって。僕ももらい泣きしました」 

 四季がある日本は魚の種類も豊富。「食べないともったいない」と森田さんは言います。「魚はしゃべれないから、魚屋が代弁者なんです。食べ方でもなんでも僕に聞いてください。魚以外の悩み相談もOKです(笑)」

※記事内容は2016年1月時点のものです

泉銀 森田釣竿さん

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Data

泉銀
泉銀
住所 〒279-0002 千葉県浦安市北栄1-10-20MAP
電話 047-351-5752
営業時間 8:00~12:00
定休日 月・火曜定休
その他 カード不可
アクセス/浦安駅北口より徒歩3分 

【編集担当/shin】
活気あふれる市場に行って、目の前で魚がさばかれるのを見て、威勢のいいお兄ちゃんからその日のオススメやおいしい食べ方を聞いて、家族でその話をしながら食卓を囲む、という「食べる」を楽しんでください