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この町で食べておきたいこの一皿(亀戸)
タベルナ パタタ

タベルナ パタタ

Photo / Takashi Nishizawa
Text / Satoko Nemoto(Sawa-Sawa)

濃厚なうまみが凝縮した いか墨のまっ黒なパエジャはしっとりした食感が後を引く

 鮮やかなオレンジ色のドアを引いて店に入ると、メニューがびっしりと書かれた黒板が目に飛び込んできます。タパス、パエジャ、アル アヒージョ…スペインワインは100種類も! 注文するのに迷うほど、メニューの豊富なスペイン料理店。それが、千田孝尚さんがオーナーシェフを務める『タベルナ パタタ』です。
 数種類あるパエジャの中でも、千田さんが「おいしいですよ」と太鼓判を押すのが「いか墨のまっ黒なパエジャ」。パエジャはバレンシア地方の料理ですが、イカ墨のパエジャはバルセロナなどカタルーニャ地方でよく食べられるそう。イカやアサリなどの具を炒め、自家製のイカ墨ソースで生米から30~40分かけて炊くパエジャは、汁気がほどよく残るしっとりした食感。イカ墨の濃厚なうまみと香りがたまりません。「ワインに合うんですよ。締めのごはんに注文した人も、ワインを追加してしまうので、おつまみになっちゃいます」

タベルナ パタタ特集


 千田さんとスペインの出会いはひょんなことから。10代だった1998年、サッカーのワールドカップを観戦しようと、ふと思い立ってフランスへ。ところが、フランス国内のホテルが取れず、宿泊地はスペインのバルセロナでした。「気候、人、食べもの、見るもの、すべてがよかった」と、スペインがすっかり気に入った千田さん。その後、地中海料理やスペイン料理の店で料理の腕を磨きながら、毎年のようにスペインを訪れました。

タベルナ パタタ特集


 そこで、6年前に自身の店を開いたとき、それまでスペイン各地で味わった郷土料理を出すことにしたそうです。「向こうで普通の人が、家庭やバルで食べている料理です。だから、ほかのスペイン料理店では見かけないものもありますよ」。例えば、スペインのバルには当たり前にある「ポテト・生ハム・目玉焼き」。「注文は少ないけれど、メニューにのせています。地味においしいですよ( 笑)」
『タベルナ パタタ』のお客さんには、この店で初めてスペイン料理を口にする人も多いと言います。「スペインの魅力を下町に広められたら」と、千田さんは今日もキッチンに立ちます。

タベルナ パタタ特集

※記事内容は2015年9月時点のものです

タベルナ パタタ

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Data

タベルナ パタタ
タベルナ パタタ
住所 〒136-0071 東京都江東区亀戸2-31-2MAP
電話 03-3684-4607
営業時間 17:00~24:00
定休日 日曜定休
その他 アクセス/亀戸駅北口より徒歩4分 メニュー/いか墨のまっ黒なパエジャ1人前1200円(注文は2人前より)、マッシュルームのセゴビア風700円 ※カード可

【編集担当/don】
駅前の雑踏から離れた場所にあるので、ゆったりと食事を楽しめます。私のおすすめは、「マッシュルームのセゴビア風」。バゲットにガーリックオイルを付けて食べてみてください。ワインにとってもよく合います