町と人をつなぐコミュニケーションサイト

この町のわたしのスキなひと(篠崎)
篠崎子ども図書館 館長 吉井潤さん

篠崎子ども図書館 館長 吉井潤さん

Photo/Saori Kojima
Text/Ayako Futatsuya

 江戸川区の東側、篠崎エリアにある「江戸川区子ども未来館」の1階は、子どものためのライブラリーになっています。普通の図書館よりも背の低い書架が並び、楽しげな声が響くにぎやかな館内で子どもたちを見守るのは、2013年に29歳の若さでこの「篠崎子ども図書館」の館長に就任した吉井潤さんです。

 篠崎駅前にある「篠崎図書館」の館長も兼任している吉井さんは、半々に出勤しながら季節ごとのイベントなどを企画。「来た当時から考えているのは、小さい子どもが楽しめる行事に力を入れるということです」と言い、対象年齢ごとにおはなし会を毎週開いたり、「人形劇団プーク」を毎年招いたりと、利用者を意識した図書館づくりを続けています。お気に入りのぬいぐるみを図書館に連れて行き、ひと晩を過ごさせる「ぬいぐるみのお泊まり会」も、ユニークな取り組みとして話題になっています。

篠崎子ども図書館 館長 吉井潤さん特集

 「子どもたちにはやはり、本を好きになってほしいですね。本を読むことで自分とは違う意見があることを知れて、何かを考えるときのヒントになるんです」と吉井さん。自身も小さい頃から本や子ども向けの新聞を読むのが好きだったそう。目下の課題は、子どもの学年が上がるにつれ生活スタイルが多様になり、図書館に足を運ぶ機会が減ること。「どんな本でもいいので、気になるものを気軽に手にとってほしいですね」

篠崎子ども図書館 館長 吉井潤さん特集

 意外にも図書館を本格的に使い始めたのは大学生の頃だったという吉井さんが図書館界に飛び込んだのは、偶然のことでした。「当時は一般企業の内定も出ていたんですが、“2~3年なら図書館で働くのもいいかな”と思って。気付けばもう11年目です」と笑います。そんな吉井さんがとどまり続けるのは、もちろん図書館に魅力を感じているからでしょう。「図書館は絵本、新聞、雑誌、CD…いろんなものに出会えて楽しいところ」だと話してくれました。

 都内に生まれながらも、江戸川区にはずっと縁がなかった吉井さんは「ここは自然が豊か。マンションや戸建てがどんどん建って、ファミリーが多いですね」とこの町の印象を語ります。やがて、図書館の隣にあるポニーランド帰りだという親子連れが数組来館し、絵本を抱えてやってきた子どもが吉井さんのそばに座りました。小さな手がページをめくるたびに、若き館長は目尻を下げて、うれしそうに笑っていました。

篠崎子ども図書館 館長 吉井潤さん

「いいね!」して町のぷちネタを受け取ろう

Data

篠崎子ども図書館
篠崎子ども図書館
住所 〒133-0061 東京都江戸川区篠崎町3-12-10MAP
電話 03-5664-2011
営業時間 9:00~17:00
定休日 第4月曜休館  ※年末年始は12月29日(金)~2018年1月3日(水)