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この町のわたしの好きな人(亀戸)
福地写真館3代目 福地憲一さん

福地写真館3代目 福地憲一さん

Photo / Takashi Nishizawa
Text / Hiromi Onda(Listen)

人情と団結力のある 亀戸を愛しています
福地写真館3代目 福地憲一さん特集

 2月になると、亀戸天神社の境内には300本もの梅の花が咲き始め、恒例の梅まつりが開催されます。

「梅は空に向かって咲くんです。社殿や太鼓橋など少し高い所から見ると美しいですよ」と教えてくれたのは、毎年この梅を撮影している『福地写真館』の3 代目・福地憲一さんです。

町に寄り添う写真館として 人と町の魅力を伝えていきたい
福地写真館3代目 福地憲一さん特集

 亀戸観光協会の会長も務める福地さんは、梅まつりのポスター撮影を手がけます。「親父の代から、亀戸天神の祭りの記録写真は全部うちが撮っているんですよ。50年くらいになりますか。頼まれたわけじゃないけど、親父はカメラマンだったし梅が好きな人だったから」

 写真館の仕事の合間をぬって、観光協会の仕事にも力を入れている理由を尋ねると、「人情と団結力のある亀戸を愛しているから」と屈託なく笑う福地さん。生まれも育ちも亀戸で、2007年に後を継ぎました。『福地写真館』はもともと祖父の義憲さんが1920年にロシアのウラジオストクで創業した歴史ある写真館。1924年に広島に場所を移すも、原爆で焼失。2代目の父・隆さんが1949年に亀戸で再開しました。

福地写真館3代目 福地憲一さん特集

 写真館を訪れるのは、ほとんどが地元の人たち。毎年初詣に来て記念撮影する人や、3代にわたって記念日の折々に利用する家族も。「町の人を撮ることは、その家族を知るということ」。福地さんが家族構成や家の事情まで理解しているからこそ足を運ぶ人も少なくありません。「人を知り、家族の構図を考え、何十年後も残る気品ある写真を撮る。それが写真館の仕事」

 日本に写真館ができたのは明治初期。それが150年近く残ってきたのは「町とそこに暮らす人の記録を残してきたから」。歴史ある神社を代々撮影する写真館や、県立高校の卒業アルバムを100年以上も撮っている写真館もあるそう。「土地に根差して撮るのが写真館の生き方。だからこそ、亀戸全体がもっとよい町になることが夢です」。来年はカメラマンである次男も写真館に戻って来るのだとか。町に寄り添う写真館は、これからも亀戸の町を記録し続けます。

※記事内容は2016年1月時点のものです

福地写真館3代目 福地憲一さん

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福地写真館
福地写真館
住所 〒136-0071 東京都江東区亀戸3-45-15MAP
電話 03-3684-1288
営業時間 9:00 ~19:00、日・祝日~18:00 
定休日 木曜定休
その他 アクセス/亀戸駅北口より徒歩15分

【編集担当/osa】
東京オリンピックを迎える2020年に、福地写真館は創業100周年を迎えます。亀戸の町がオリンピックで沸く様子を、親子でどのようにカメラに収めるのでしょうか。その写真が、今からとても楽しみです