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この町で食べておきたいこの一皿(西葛西)
おでん やまがみ おでん盛り合わせ

おでん やまがみ おでん盛り合わせ

Photo / Saori Kojima
Text / AELDE

和風だし染みる故郷・東京のおでん


 家路につく学生や夕飯の買い出しをする人たちでにぎわう夕暮れどきの西葛西駅。17時に開店するという「おでん やまがみ」をめざし線路下を南砂方面に3分ほど歩くと、人波も落ち着き、次第に静かなエリアへと入ります。

 メトログルメ・ショッピングセンターの四番街に店を構えて23年。「おでん やまがみ」は赤いのぼりと年季の入ったのれんが目印。一見入りにくそうなお店ですが、引き戸を開くと途端にふわっと優しいだしの香りに包まれました。
「うちのは鶏ガラとカツオ節、コンブを3時間以上かけて煮出した特製のだしなんだよ」と照れながら、でも自信をのぞかせて話してくれたのが店主の山上武寿さんです。

おでん やまがみ おでん盛り合わせ特集


 「田五作 さとこ」の名で日本橋に店を開いた43年前、お世話になっていた日本橋の旦那衆に何度も試食をしてもらい、試行錯誤の末生まれたのがこの“おでんに合う最高のだし”なんだとか。「どんなネタとも相性がよく、素材の味を引き立ててくれる」と西葛西に移転した今も変わらぬ味を守り続けています。

 カウンターに沿うよう特注した3.8メートルもの長さの鍋にはゆらゆらと気持ちよさそうに泳ぐネタの数々が。なにを食べようか迷っていると「うちに来たならまず、はんぺんと大根を食べなよ」とオススメしてくれました。
 コロッとした山形のはんぺんは、そのふわふわの食感に驚き、食べ慣れたものとの違いにすぐ気が付きます。おいしいはんぺんを探していた開店当時、これまた日本橋の旦那衆が、練り物専門店の老舗、日本橋「神茂」を紹介してくれたのだそう。
 次に2日間煮込んだという大根を。箸を入れるとホロッと崩れ、ひと口運べば熱々のだしがじわっと広がり、冷えた体が温まります。

 決して広いとは言えない店内ですが、知らないお客さん同士が肩を寄せ合い、おでんを囲んで意気投合している姿を見るのが嬉しいという山上さん。「どこか懐かしいだしの香りに、いつの間にか心を解放しちゃうんだろうね。仕事終わりに立ち寄れる心休める場所でありたいね」と優しい笑顔で今日もカウンターごしにお客さんを見守ります。

※記事内容は2017年2月時点のものです

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Data

おでん やまがみ
おでん やまがみ
住所 〒134-0088 江戸川区西葛西6-7-1西葛西メトロセンター4番街1FMAP
電話 03-3804-1880
営業時間 営業時間/17:00~23:00
定休日 日曜定休
その他 アクセス/東京メトロ東西線「西葛西」駅より徒歩3分
メニュー/はんぺん400円、大根150円、玉子150円