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この町で食べておきたいこの一皿(船堀)
もつ串焼 福政

もつ串焼 福政

Photo/Takashi Nishizawa
Text/Hiromi Onda(Listen)

新鮮だからこそ生まれる 歯応えと深い味わいに 笑みがこぼれる“もつ串焼き”

 新大橋通り沿いの決して便利でない場所に立つ『もつ串焼 福政』。夕方のれんを出す頃にはご近所さんから会社員まで、どこからともなくお客さんが集まり、コの字形カウンターはあっという間にいっぱいに。

もつ串焼 福政特集


 皆のお目当ては、毎朝仕入れられる新鮮なモツです。
「修業時代からの独自ルートがあってね、芝浦の食肉市場で直接仕入れてるんですよ」と品質に自信をのぞかせるのは、ご主人の野村政弘さん。「素材が命です」と言い切る野村さんの目利きは厳しく、妥協は一切なし。毎日豚1頭分の内臓を余すところなく扱い、解体、掃除、成形、串刺しまでの一連の作業を、すべてひとりで丁寧に行います。

もつ串焼 福政特集


「チレ( 脾臓)」や「フワ(肺臓)」、「タマ(睾丸)」など、めったにお目にかかれない部位も品書きに並ぶ中、常連さんが必ず頼む「レバー」「ハツ」「タン」「シロ」「つくね」は押さえておきたい串たちです。ひと串が大きく、食べ応えも満点。火力が強く香りのよい紀州の備長炭を使用し、火加減を見ながら素材によって焼き加減を変える、熟練の技も光ります。ご主人イチ押しの「レバー」は塩が絶品。照りとコクを出すために、実は特製バターをひと塗りしているそう。「コクがあってヤミツキになる」とお客さんにも好評です。新鮮だからこその歯応えと、臭みのないトロけるうまみにうっとり。「ハツ」「タン」は肉の濃厚な味わいが楽しめ、秘伝のタレでいただく「シロ」は初体験の柔らかさ。「つくね」は鳥、牛、2種の豚肉を使用した特製です。低温調理した「もつ刺し」や、醤油、塩、こしょうのみで煮込んだトロトロの「軟骨煮込み」も常連さんが必ず注文する逸品。昔ながらの焼酎ハイボールにもよく合います。

もつ串焼 福政特集


「自分の店を持つのが夢だった」という野村さん。看護師の仕事をしながら支えてくれた奥さんとともに夫婦二人三脚で営んできた店も6年目。「最近お客様を見ていて気付いたのですが、人っておいしいと笑うんです。喧嘩をして店にやって来たご夫婦もひと口食べたら笑顔になって仲直りしましたよ(笑)」。思わず笑みがこぼれるおいしさは、人と人をもつなぐ力があるようです。

※記事内容は2015年11月時点のものです

もつ串焼 福政

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Data

もつ串焼 福政(ふくまさ)
もつ串焼 福政(ふくまさ)
住所 〒132-0024 東京都江戸川区一之江6-6-1MAP
電話 090-3062-5192
営業時間 17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日 日・祝日
その他 アクセス/一之江駅・船堀駅 より徒歩13分 メニュー/レバー、タン、 ハツ各300円、つくね、シロ各200円、軟骨煮込み600円、もつ刺し1200円、焼酎ハイボール400円(すべて税別) ※カード不可

【エリア担当/papa】
いつも常連さんでにぎわっている店内で、串1本1本を丁寧に焼きあげる野村さん。「どうぞ」と出された渾身のひと串は、食べた瞬間に思わずニヤけてしまうほど絶妙な焼き加減。こんなにも甘いレバー初めて食べました