Photo / Saori Kojima
Text / Ayako Futatsuya
代表的な沖縄料理といえば、多くの人の頭に浮かぶのは「ゴーヤチャンプルー」ではないでしょうか。「正直ゴーヤは苦くてちょっとニガテ… 」という人もいるかもしれませんね。でもそんな人にもちょっと食べてみてほしいゴーヤチャンプルーを見つけたんです。
西葛西駅の南口ほど近く、1本入った道のビルの地下にある『島ごはん』は、東京にいながら本格的な沖縄の味を堪能できるお店。特にこだわっているゴーヤチャンプルーは、宮古島で収穫したゴーヤと厚みのある豚バラ肉を使用しています。ゴーヤチャンプルーは今でこそポーク(=スパム)を使うのが一般的ですが、もともとは豚肉を使用していたんだとか。「ポークが入ってなきゃゴーヤチャンプルーじゃない! 」という地元の人もいるそうですが、「お叱りを受けるとわかっていても、あえて本来の材料である豚肉を使っているんです」と店長の東直亮さんは言います。
シャキシャキとした食感のゴーヤは独特の苦みをしっかり感じるのに、不思議と後に残りません。豚バラのうまみとカツオ節のコクが絶妙に合わさり、ふわふわの豆腐や卵に味がしっかりしみ込んで… 文字通り箸が止まらない状態に!
でもこのゴーヤチャンプルー、実は日々おいしくなっているのです。「常にいちばんおいしいものを提供したい」と改良を重ねていて、つい2カ月ほど前には、卵の量が1個から2個に倍増したばかり! 「その分コストも手間もかかりますが、たっぷり出ているコクがまろやかに仕上がるので、もっとおいしくなったんです」と努力を惜しみません。
「おじいちゃんおばあちゃんから子ども連れ、ママ友同士。シチュエーションを選ばない総合居酒屋でありたいんです」。そう宣言するように、『島ごはん』の魅力は、“ 身近さ”にもあります。その愛されぶりは、メニューにはのっていない隠れメニューがあることまで知っている常連さんがたくさんいるほど。地域のお祭りなどにも積極的に参加し、いつもみんなのそばにいます。
「子育て世帯を応援しているので、ぜひ子連れの方にたくさん来てほしいですね」。子どもが騒いだり赤ちゃんが泣いたりしても、肩身の狭い思いなんてしないで利用してほしいと願う店長。「沖縄の人は“ てーげー”(=適当という意味)だから、気にしないんですよ」と笑う優しさにほっと癒される、そんなお店なのです。
※記事内容は2016年4月時点のものです
住所 | 〒134-0088 東京都江戸川区西葛西6-18-3 第二喜楽ビル B1F MAP |
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電話 | 03-5674-3434 |
営業時間 | 営業時間/11:30~15:00(L.O.14: 30)、月~土曜17:00~24:00(L.O.23: 00)、日・祝日16:30~3:30(L.O.22: 30) |
定休日 | 無休 |
その他 | カード可
アクセス/西葛西駅より徒歩3分 メニュー/ゴーヤチャンプルー750円、イカ墨焼きそば900円、ラフテー丼880円 |
【編集担当/don】
沖縄出身の母がつくるゴーヤチャンプルーが苦手だった私ですが、『島ごはん』さんのゴーヤチャンプルーはパクパク箸が進むんです。炊き込みご飯「ジューシー」など他にもオススメ多数!