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この町のわたしのスキなひと(浦安)
浦安岡崎會 会長 佐久間守さん

浦安岡崎會 会長 佐久間守さん

Photo/Saori Kojima
Text/Ayako Futatsuya

 4年に一度、夏季オリンピックとちょうど同じ年に催される浦安三社祭。100基もあろうかという数のお神輿が町中を練り歩き、「マエダ! マエダ!」という力強い声が響きわたります。その独特の掛け声は、浦安の人々にとってはまるで音風景のように、浦安三社祭を思い起こさせるものではないでしょうか。
「神輿を担ぐ人って、見た目が怖い人が多いじゃないですか(笑)。でも実際はいい人ばかりで、僕も最初はいろいろ見て、教えてもらいました」。そう笑うのは、浦安三社祭でお神輿を担ぐ岡崎會の5代目会長を務める佐久間守さん。小さい頃からお神輿好きのお父様の背中を見て育ったので、初めて担いだのはいつだったかもう覚えていないほどだと言いますが、お神輿を見て「カッコイイ」と思ったことは鮮明に覚えているそうです。昨年の10月に新会長となり、「長くやってきて、会員の高齢化も進んできているので、そろそろ自分ががんばらなきゃという気持ちはありました」と背筋を伸ばします。

浦安岡崎會 会長 佐久間守さん特集

 浦安三社祭は、かつて事故があったことが原因で13年ほど開催が中止されていました。復活したのは、昭和49(1974)年。この年に浦安岡崎會も発足しました。以来40年以上にわたって活動を続け、浦安三社祭のほか各地の祭りに出向いて年に十数回お神輿を担いでいます。「神輿って、やれと言われてすぐ担げるものではないんですよ。みんなで力を合わせてできるものなんです。僕も今でも勉強中です」。お神輿は通常80人くらいで担ぎますが、交代する人員を含めると、1基につき数百人の人手が必要なんだとか。また、長く続けていくためには、会員を増やすことも不可欠で、会長の大切な使命。メンバーは自治会の夏祭りや冬の餅つきなど、地域の活動にも積極的に参加し、地元の人との交流を図っています。

浦安岡崎會 会長 佐久間守さん特集

 佐久間さんにとって、生まれ育った浦安は“ 離れがたい町”だと言います。「親父もおふくろも浦安出身なんです。まわりの友人も小さい頃からずっと一緒の人ばかりで、外に出て行く人が少ない。僕も離れようと思ったことはないですね」。そんな浦安が誇る三社祭に、ぜひ遊びに来てほしいと願う佐久間さん。「実際に見て、おもしろいと思ってほしいです」。自身が子どもの頃に抱いたお神輿への憧れの気持ちを次世代に伝えようとする背中は、とても大きく見えました。

※記事内容は2017年1月時点のものです

浦安岡崎會 会長 佐久間守さん

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浦安 岡崎會
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岡崎會では随時、会員を募集しています。お住まいの地域にかかわらず参加いただけますので神輿を担ぎたい人、お祭りが好きな人はぜひご連絡ください。