Photo/Saori Kojima
Text/Ayako Futatsuya
にぎやかな浦安の駅前から歩いて3分ほどの近さにありながら、落ち着いた雰囲気の通りにはためくイタリア国旗と赤いテント。ウッドデッキからガラスの扉を開けて、カウンター席とテーブル席がいくつか並ぶこぢんまりとした店内へ。昨年の夏にオープンしたばかりの「イタリアンバル タヴェルナ フラビア」では、本格的なイタリアンやこのあたりでは珍しいジビエ料理などが気軽に楽しめます。
「メニューに載っていないものでも、リクエストにはできるだけ応えますよ」と気さくに話しかけてくれる、店主の上楽賢二さん。看板メニューのひとつと聞いていた手打ちパスタをお願いすると「具材はなにがいいですか? あるものならなんでもできます」とニッコリ。しばらくして、パスタを茹でる湯気が上がる厨房から、熱したガーリックのいい香りが。続いて、エビを炒める油の音がジュージューと響きます。
ほどなく目の前に出されたのは「小エビとフルーツトマトのタリアテッレ」。リボン状の平たいパスタに小エビとトマトがたっぷりのせられ、散らしたイタリアンパセリが彩りを添えています。歯応えがしっかりと残っているのが特徴的なパスタは、期待通りのガーリック風味に仕上がっていて、まず驚くのがトマトの甘さ。お店で使用しているトマトは、上楽さんが以前の職場で出会った山梨の農家から直接仕入れているそうです。そして、少し強めに利かせた黒こしょうが、全体にコクを出してくれているチーズと本当によく合います。「チーズが味の決め手です。トマトのあっさりした味とパスタをくっつけてくれてるんですよ」と上楽さんは教えてくれました。
20代半ばでイタリアンの道を歩み始めた上楽さん。もう15年ほど作り続けている手打ちパスタも、かつて勤めていたお店のシェフや先輩に教わりながら極めてきました。「いつか自分の店をやるときは地元で」と考えていたのだそう。その口から繰り返し語られるのは「お客様に食べたいものを食べてほしい」という温かい思い。訪れるときはぜひ甘え上手になって、シェフの職人魂にリクエストをかなえてもらいましょう。
※記事内容は2017年4月時点のものです
住所 | 〒279-0001 千葉県浦安市当代島1-18-24 U-Big OASIS 1F MAP |
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電話 | 047-720-2621 |
営業時間 | 11:00~14:00、17:00~23:00 |
定休日 | 日曜定休 |
その他 | アクセス/東京メトロ東西線「浦安駅」西口 より徒歩3 分
メニュー/小エビとフルーツトマトのタリアテッレ1400円 |