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この町で食べておきたいこの一皿(新小岩)
赤丸・白玉だんご

赤丸・白玉だんご

Photo/Saori Kojima
Text/Ayako Futatsuya

秋冬に食べたい台湾スイーツ! 7 色のモチモチ芋だんご

 全長400m以上ある「新小岩ルミエール商店街」は、約140ものお店が軒を連ね、連日多くの人が買い物に訪れています。にぎわいの中を南へ南へと進み、アーケードがもうすぐ終わろうとする頃、左手に入口が少し奥まった控えめなお店が。ここ「赤丸」は、元プログラマーの深澤さんと、元宝石商の佐藤さんという異色のペアが仲よく営む台湾料理店。看板には〝台湾台南スイーツ〟と、心躍る文字が並んでいます。

 台湾定番のメニューが揃うお店だけあって、食事は「魯肉飯(ルーローファン)」、スイーツは「愛玉子( オーギョーチー)」が人気ですが、今回は寒い季節に食べたい温かいスイーツ「白玉だんご」をオーダー。材料のお芋が仕入れられる時期だけ、秋から春にかけての限定メニューです。運ばれてきた器をのぞき込むと、たっぷり小豆の上に色とりどりのだんごがかわいくコロリ。ほんのり塩気のある小豆とモッチモチのだんごの相性は言うまでもなく、温かさと甘さにホッとするような幸福感に包まれます。食べ方は小豆のほかに自家製シロップを使った「しょうがシロップ」もあり、こっそりお願いすればだんごの数を半々にして両方の味で出してくれるかも。

赤丸・白玉だんご特集

 だんごはすべてお店で仕込んでいて、材料はもち粉と豆腐とだんごの素材だけ。カラフルでかわいいけれど、着色料は不使用。「家族連れもいらっしゃるので、化学調味料を使わないことにこだわっています」と深澤さん。7色の正体は、紫芋、安納芋、ハロウィンスイート( さつま芋の品種)、かぼちゃ、さと芋、玉露、ごま。お芋感が残る紫芋や、モチモチ感 が強めのさと芋、つぶつぶで弾力のあるごまなど、素材ごとに味や食感が違います。

 台湾旅行で刺激を受けた佐藤さんが、開店を決意したことが始まりの赤丸。深澤さんは台湾生まれですが、料理経験はありませんでした。「失敗してもいいやって始めたんです」と笑いますが、持ち前の探究心で追求する料理とスイーツは、リーズナブルなのに本当においしいものばかり。ふたりでDIYしてつくったというアットホームなお店で、本気の台湾料理をいただきましょう。

※記事内容は2017年11月時点のものです

赤丸・白玉だんご

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Data

赤丸
赤丸
住所 〒124-0024 東京都葛飾区新小岩1-56-5 MAP
営業時間 10:00~18:00
定休日 水曜定休
その他 アクセス/総武線「新小岩駅」南口より徒歩約7分
メニュー/ 白玉だんご580円~、ルーローファン4 8 0円、タピオカミルクティー400円