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この町で食べておきたいこの一皿(葛西)
Yorimichi Plus ガレット「サラダコンプレット」

Yorimichi Plus ガレット「サラダコンプレット」

Photo/Saori Kojima
Text/Ayako Futatsuya

パリパリ& もっちり フランス仕込みのガレット

 クレープのように薄く焼いた塩気のある生地に、さまざまな具材をのせていただく「ガレット」は、フランス北西部・ブルターニュ地方の郷土料理。近頃は日本でも人気を呼んでいますが、本場フランス仕込みのガレットが楽しめるお店を、葛西で見つけました。駅から歩いて5分ほど、駅周辺のにぎやかなエリアを抜けると、清砂大橋通り沿いにある「Yorimichi Plus」です。

 ほっこりかわいらしい木製のドアを開けて、温かい店内へ。自慢のガレットは、定番のものから店主の岡田育英さんのセンスが光るオリジナルメニューまで、デザートガレットを合わせると10種類以上。なかでも、チーズ、ハム、卵をのせた定番の「コンプレット」にサラダを添えた「サラダコンプレット」がいちばん人気なのだとか。オーダーを受けると、フランスから輸入したクレープマシンに生地を広げ、焼きあげていきます。

Yorimichi Plus ガレット「サラダコンプレット」特集

 こんがりきつね色の生地と、サラダのグリーンの間からのぞく卵に見とれつつ、さっそくナイフを入れます。まずハッとするのは、生地の食感。端のほうはパリパリと香ばしく、中心はもっちりと弾力があります。そこに、チーズフォンデュなどに使われるグリュイエールチーズのふわっとしたやわらかさが追いかけてきて、かむほどにうっとり…。ジューシーで肉厚なハムも入っているので、食べ応えもしっかりあります。

 笹塚にあるフランス人シェフが営む「メゾン ブルトンヌ」で修業した岡田さん。技術をモノにするまでは、毎日自宅で50枚ほど焼いて練習しました。師匠から受け継いだレシピを大切に、生地にかける手間は惜しみません。「生地には小麦粉を入れず、そば粉・水・塩だけ。それを8時間以上寝かせて、250℃の高温で手早く焼きあげています」。真ん中は厚めに、まわりは薄くすることで、あの“食感の違い”が出るのだそうです。

 2015年11月にオープンし、丸2年が経ちました。「自分が住みたい町にお店を出したかったんです」という岡田さんが店名に込めた想いは「寄り道に〝プラス〟してガレットを楽しんでほしい」。今日はぜひ、おいしい寄り道をしに、お散歩へ出かけませんか。

※記事内容は2017年12月時点のものです

Yorimichi Plus ガレット「サラダコンプレット」

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Data

Yorimichi Plus (ヨリミチ プラス)
Yorimichi Plus (ヨリミチ プラス)
住所 〒134-0083 東京都江戸川区中葛西6-11-7 MAP
電話 03-6808-3789
営業時間 11:30~18:00
定休日 月曜定休
その他 アクセス/東京メトロ東西線「葛西駅」より徒歩5分
メニュー/ガレット「サラダコンプレット」990円、コンプレット8 9 0円