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二方向の大きな窓から注ぐ明るい陽射しに包まれて

　飲食店に勤めていたマネージャーの鈴木遊さんと、老舗のフランス料理店で働いていたシェフの星直樹さん。そんなふたりが一から店作りをしてきたのが「北栄テラス」です。カフェの母体であるリフォーム会社が内装を手がけた以外は、「メニューもキッチンの設備もすべて、ときにはケンカしながらふたりで考えました」と笑う鈴木さん。それから１年以上が経ち、今では昼どきに地元の人で混み合う人気店になりました。
　居心地のよさを生んでいるのは、天井が高く、明るい陽射しにあふれた空間。厳密にはテラスの造りではないものの、屋外にいるような開放感に浸れます。メニューはフレンチベースの創作料理。牛・豚・鶏の肉を真空低温で調理することで、「肉にストレスを与えず、やわらかく仕上げます。下ごしらえは時間がかかりますが、注文後は焼くだけなので効率がいいんですよ」と星さん。
　ふたりとも今まで縁がなかった浦安ですが、「横のつながりが強く、新しい人にも声をかけて盛り立ててくれる土地柄。ここで始められてよかった」と鈴木さん。地域の風通しのよさも、店のアットホームな雰囲気にひと役買っていそうです。

シックなモノトーンの外観が目印

シェフ 星 直樹さん

天井が高く、開放的な造り。10 人がけの大テーブルもあるので、グループランチにも便利