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　店内には、市川さんがパッケージデザインを手がけた｢ウラヤスナック｣をはじめ、県内産の食品や洋服、雑貨などがセンスよく並び、見ているだけでワクワクします。おいしい、おもしろいと実感した商品を、メーカーに直接販売したいと交渉しているそう。「お店のオープン前、鎌ヶ谷の『私市醸造』さんに『キサイチマヨネーズ』について問い合わせしたら、話を聞いてくれた営業の方が、すぐに商品を抱えて自宅まで持って来てくれたんです。驚きつつも、嬉しくて。今では頼りになる父のような存在です（笑）」

　商品の選定やディスプレイだけでなく、ポップでカラフルな紙袋や包装紙のデザインにも、市川さんならではのこだわりが光ります。「作り手が思いを込めて作った商品の“届け方”を考えるのが私の役目。心に残るおみやげ話になるような工夫を心がけています」

　ニューファミリー層が多く住む北栄エリア。店内のカフェスタンドで味わえる、新生酪農のパスチャライズド牛乳を使ったフレッシュなソフトクリーム３８０円は子供にも人気。「子供の手を引いたお父さんも気軽に立ち寄ってくれて、『お母さんにお土産を買って帰ろうか』と語りかける光景などを目にすると嬉しくなります。特別じゃなく、日々の生活に寄り添う、“日常の中のおみやげ屋さん”でありたい、と思っているんです。例えば旅の途中で、思わぬ『地のもの』に出くわすと、すごく嬉しいですよね。私はこのお店自体がそんな『地のもの』的な存在になれたらと思っています。もっとこの町の人に知ってもらえるように、今後は、浦安市のイベントやお祭りにも出店していきたいです」と、市川さん。お店にも浦安への愛が詰まっています。