町と人をつなぐコミュニケーションサイト

この町のわたしのスキなひと(平井)
平井の本棚 津守恵子さん、田中智大さん

平井の本棚 津守恵子さん、田中智大さん

 平井駅北口を出て、線路沿いに歩くと目に飛び込んでくるのが「平井の本棚」の看板と店頭に置かれた本の数々。ここはオーナーの津守さんがお父さんから引き続いたビルで、新刊や古本を扱う本屋にとどまらず、人々の交流や文化の発信の場でもあります。

平井の本棚 津守恵子さん、田中智大さん特集

 「約5年前にテナントがあいたときに1カ月だけ古本市をやったのがきっかけです。子供からお年寄りまで立ち寄って、いろいろな話をしてくれて。おもしろいなあと思って本格的に始めることにしました。こたつや猫、銭湯みたいに居心地がよくて、ゆるくはまってしまうような『人をダメにする本屋』が理想です。話を聞いていると、悩みを抱えた人も多くて、本屋に来ることが心のよりどころになることもあるのかと感じることも。間口が広いというか、駄菓子屋みたいな店で、私は駄菓子屋のおばちゃんなのかな(笑)」と津守さん。

平井の本棚 津守恵子さん、田中智大さん特集

 本屋を営みながら、2階のスペースで、著者のトークイベントや展示会など、人が立ち寄ったり、交流できるイベントも開催。その活動が増える一方、本屋をもっとしっかり運営したいと考えていたときに、共通の本屋のつながりで田中さんと出会ったそう。今は田中さんが本の仕入れ、買い取りから店の運営をしています。「いつか自分で本屋をやりたいと思っていたところ、縁あってそのきっかけをもらいました。町の本屋というスタンスは変わらず、自分の好きな漫画やアニメなどのサブカルチャー系のジャンルの本が増えています。興味ある方はぜひ立ち寄ってほしいです。また本の買い取り希望の方は気軽にお声がけください」と田中さん。

平井の本棚 津守恵子さん、田中智大さん特集

 一方、津守さんはこの春からクリエイターの活動支援に力を注ぐそう。「クリエイターが活躍するイベントや場を作っている会社『別視点』と一緒に、クリエイターが個人事業主として、収入を上げて好きなことをしていけるようにしたり、発表する場を作っていきます。2階を展示やイベントスペース、3階をオンラインの配信の場として使ったり、4階の外壁にサイネージを設置して、クリエイターの作品を流すこともやりたいです。また昨年から平井・小松川の魅力を発掘・発信する『ブリコルひらい』を発刊しました。創刊のテーマは『平井と金魚』。次回は『逆襲の小松川』。街の人にインタビューしています」と“平井愛”たっぷりに語ってくれました。さらに進化する「平井の本棚」から目が離せません。

平井の本棚 津守恵子さん、田中智大さん

「いいね!」して町のぷちネタを受け取ろう

Data

平井の本棚
住所 〒132-0035 東京都江戸川区平井5-15-10 MAP
電話 03-6661-8055
営業時間 13:00~19:00
定休日 月・火曜定休
URL https://hirai-shelf.tokyo/
その他 アクセス/平井駅よりすぐ