町と人をつなぐコミュニケーションサイト

　「高校卒業後、複数の飲食店でアルバイトしているうちに、料理を作る楽しさを知り、料理に携わっている人の人間性や生き方に憧れて、一生の仕事にしようと決心。21歳のときに沖縄のホテルで和食の基本を学び、その後、地元・千葉に戻り、東京のホテルや日本料理店で経験を積みました。約８年前にグループ会社に転職し、ゴルフ場のレストランで働いた後、今のお店がオープンする際に料理長になりました」と吉村さん。さまざまなお店で35年にわたり料理人として腕を磨いています。

　「野菜、魚介は豊洲の仲卸から仕入れており、旬の食材を使い、カラッと揚げた天ぷらや新鮮なお刺身がセットになった御膳がおすすめです。料理をするうえで基本となるのが出汁。天候によって配合を調整しながらうまみを引き出したおいしい出汁にしています。また、和食で重要なのが食材の下ごしらえ。お客様の見えない所ですが、手間をかけることで、おいしさが各段に違います。こういった“ 陰で努力する”といった人生観が好きなんです。お刺身のつまの飾り大根をお客様に褒められたときは、その手間をわかってくれる人がいるんだと感動しました」とほほえみます。

　ファミリーに向けて子供用メニューを用意したり、年配の方も多いので、食べやすさや量に気を遣い、少しずついろいろなものを食べられるようにするなど、みんなが食事を楽しめる工夫も。また個室もあるので、お祝いや法事などでも利用でき、要望に応じて、お膳ものからコース料理まで取り揃えているそう。「おいしい料理を作るには人とのかかわりも大事。スタッフは地元の人が多く、いろいろな経験を積んでいて、こだわりややり方もそれぞれ。自分の持ち味を活かしながら、助け合い、いいチームワークで仕事ができています。地元のことを教えてもらったり、店に家族や友人を連れて食べに来てくれるのも嬉しいですね。明るく入りやすい雰囲気ですし、おひとりでもくつろいで過ごせるカウンター席もあるので、気軽に日常使いしていただきたいです」と語ってくれました。