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この町のわたしのスキなひと(行徳)
市川蒸気鉄道クラブ 会長 清水 信吾さん

市川蒸気鉄道クラブ 会長 清水 信吾さん

 もくもくと白い蒸気を上げ、汽笛を鳴らし、ガタゴトと走り始め、徐々にスピードを上げていくミニSL。乗っている子供も大人も、そして周りで見ている人たちにも笑顔があふれています。これは行徳駅前公園で、毎月第2日曜に見られる光景。このミニSLの運転会を実施しているのは、1976(昭和51)年に発足した「市川蒸気鉄道クラブ」のメンバーです。今回、1年ほど前から会長を務めている清水信吾さんに活動の内容を聞きました。

市川蒸気鉄道クラブ 会長 清水 信吾さん特集

「本物の蒸気で機関車を動かす趣味を『ライブスチーム』と言います。鉄道好きが集まったクラブで、今は小学生からシニアまで34人ほどのメンバーがいて、遠方から参加している人もいます。発足当時自分たちで作った大型鉄道模型を走らせられる広い場所を探していたところ、市川市役所から許可が出て、行徳駅前公園でこの運転会を始めました。それぞれ自分で資料を集め、図面を引き、機械工作などを行って、鉄道模型作りをするほか、溶接機や研削盤を使って線路の整備をしたり、客車のペンキを塗ったり、線路の草刈りや施設の掃除をします。運転会の日は、機関車の運転のほか、機関車の整備、交通整理、お客さんの対応など、各々がいろいろな役割を担い、安全かつお客さんに楽しんでもらえるよう実施しています」

市川蒸気鉄道クラブ 会長 清水 信吾さん特集

敷地内にはB形、C形、D形の蒸気機関車のほか、ディーゼル機関車、電気機関車、子供に大人気の走ると目がキョロキョロ動くトーマス、ドクターイエローもスタンバイ。お金も時間もかかる趣味とのことですが、皆さん鉄道の魅力に引き込まれています。
「私はキットを組み立てましたが、ほとんどを素材から加工して作る人もいます。模型でありながら実際に乗れるというのがおもしろいです。ミニSLも本物と同じ構造で、石炭をくべ、火を燃やし、お湯を沸かして発生した蒸気を動力源にしています。機関車は繊細なので、水や火加減、車体のコンディションを感じながら運転します。まさに人馬一体です。皆さんに喜んでもらえることが嬉しいので、今では私たちの楽しみだけでなく、地域の方々へのボランティアの意味合いもあります。ですが、クラブを維持するには大変なことも多いんです。これからも末永く活動を続けていきたいので、若いメンバーがもっと増えるといいですね」

市川蒸気鉄道クラブ 会長 清水 信吾さん特集

運転会は毎月第2日曜(8月除く)の10~12時、13~15時に行徳駅前公園で実施しています。無料で体験できるのでぜひ足を運んでみて。

市川蒸気鉄道クラブ 会長 清水 信吾さん

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Data

行徳駅前公園
住所 〒272-0132 市川市湊新田2-4 MAP
営業時間 毎月第2日曜(8月除く)10:00~12:00、13:00~15:00 ※悪天候の場合は中止
その他 アクセス/行徳駅より徒歩5分