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店内はカラフルなタイルを施したカウンターが備わる洗練された空間。ここでスイーツのほか、企業向けのケータリングサービスの料理を作っています。おいしく体によいものを届けたいというふたりに、始めたきっかけを聞きました。

「食物アレルギーがあったので、自分で三大アレルゲンをカットした料理を作っていました。今とは別の仕事をしながら、こども食堂で食事を提供する活動をしていて、みんなにも無農薬・無添加で体によいものを食べてほしいと思うように。食を提供するイベントに参加したり、出張料理をしている方と知り合ったことで、仕事にしたいという思いが強くなり、レストランで修業して料理を学び、ケータリングサービスを始めました」と歩佳さん。
ところが、コロナ禍で企業向けのケータリングがなくなってしまったそう。
「時間ができたことで食品栄養学のスクールに通い、改めて食材の品質を見直し、体にいいことはもちろん、生産者や地球によいものを提供したいという気持ちが強くなりました。食べることが好きで、スイーツも大好き。がまんするのではなく、小麦や砂糖など品質がいいものを食べることが大事だと気付きました」

「ファーマーズマーケットで出会った山梨のラベンダー農家から仕入れるラベンダーや、卸の知り合いが扱っているイタリアのムリーノ・マリーノ社のオーガニックの小麦、牧草牛のミルクで作るグラスフェッドバターなど、厳選した食材を使用してスイーツ作りを開始。食材を優先したので、最初はワイルドな味わいのクッキーができたり(笑)。試作を繰り返し、試行錯誤しながら作りあげました。クッキーやスコーン、マドレーヌなどがありますが、スイーツ作りの原点とも言えるラベンダーを使ったトゥルーラベンダークッキーとフィナンシェが人気。ラベンダーのいい香りで、子供にも好評です」

今では「#食べちゃったじゃないスイーツ」として、オンラインで購入できるほか、不定期開催のアトリエオープンデイで販売しています。
「オーガニックというと敷居が高いと思う方もいるでしょうが、かわいいパッケージにして、気軽に手に取ってもらえるようにしています。オーガニックのよさを楽しく知ってもらいたいですし、もっと広がってほしいですね」