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この町のわたしのスキなひと(篠崎)
Tokyo Bento Labo 関克紀さん

Tokyo Bento Labo 関克紀さん

 篠崎駅近くの住宅街にあり鮮やかな黄色が目を引く「いっぴん食堂」。これは全国の魅力ある食材を活かした惣菜やお弁当を作る「Tokyo Bento Labo」が、これまでロスになっていた食材も含めて調理加工した冷凍惣菜の自動販売機。始めたきっかけを代表の関さんに聞きました。

Tokyo Bento Labo 関克紀さん特集

 「以前働いていた出版社で新規事業開発に携わっていた頃、地域活性や日本の食を盛り上げる活動をしていました。米農家の方と話をしたときに、日本の米に未来が見えない、生産者から加工品を作って売りたいけど自分たちではできないといった声を聞き、いい食材があってもうまくお客さんに届けられていないという現実を実感しました」と関さん。一般社団法人おにぎり協会を立ち上げるなど、さまざまな取り組みをしつつも、生産者の方々が愛情込めて作った食材を、無駄なくおいしく食べてもらうには、自分たちが食品加工の会社をつくらねばと一念発起したそう。

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 「特別な日に食べるごちそうもいいですが、毎日食べておいしいと思うのはやはり米だなと。そんなときに取引のあった信用金庫がつないでくれて、病院やイベント用のお弁当を作っている会社を従業員も含めて前のオーナーから引き継ぎました。ところが、コロナ禍で売り上げが半分に。なにか新しいことをしていかないとと思い、補助金も利用して、小ロットで製造できる冷凍機械やレトルト食品の製造機械など設備投資。地元江戸川の小松菜を活用した冷凍惣菜や冷凍おにぎりなど自社商品を製造するようになり、今年『いっぴん食堂』を開始。また、青果店『あおもの屋』と一緒に、食品製造や、流通の過程で出てしまう葉材などを利用して食品ロスをなくす『江戸川三色丼』の製造・販売も始めました。また南篠崎で精肉の加工・配送をしているアイム・フードセンターなど、地元の事業所とともに食品ロスをなくす取り組みを実施。ロスをなくしておいしく食べられる仕組みを江戸川区でつくりたいんです」と関さん。

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 「江戸川三色丼」は、「あおもの屋」京成江戸川店と京成小岩店でも販売。また3月に「いっぴん食堂」の江戸川区総合体育館店がオープン。地域の事業者同士のつながりも生まれ、工場の前で、「あおもの屋」の移動販売や、篠崎の「壺やきいもみやせん」が参加するイベントを毎月第4日曜に開催。おいしい食材を使い、加工する人の顔が見える、そんな食を楽しめる環境がさらに広がりそうです。

Tokyo Bento Labo 関克紀さん

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Data

Tokyo Bento Labo
住所 〒133-0061 東京都江戸川区篠崎町7-11-1 MAP
電話 03-5636-1451
URL https://www.tokyobentolabo.com/
その他 篠崎駅より徒歩3分