300円を入れハンドルをガチャガチャと回し、ころんと出てきたカプセルの中身は、なんと北栄にあるローカルグッズを扱う店、URAYASU marketsのTシャツ形キーホルダー。ほかにも東京ベイシティバスやべか焼きそばなど浦安ならではのモチーフが。
そんな浦安のお店や企業をモチーフにした地元愛あふれるアクリルキーホルダー「うらガチャ」を販売するのは、新浦安の印刷会社、株式会社スター工房の大橋貴志さん・竜馬さんご兄弟です。「1999年に父親が起業し、チラシや企業の広報誌といった、紙の印刷を請け負っていました。時代とともにより安価なサービスに押され、勝負できなくなってきたんです」と兄の貴志さん。弟の竜馬さんと試行錯誤し、レーザーカッターとマルチ印刷機を導入、新たにプリントグッズの製品化に踏み切ることにしました。
アニバーサリー用のイラストやペットのアクリルスタンドなど、新しく導入した機械を使い、さまざまなオーダーに応えグッズ製作を請け負う中、さらなる突破口として生まれたのが、「うらガチャ」の前身である「浦安地名キーホルダー」でした。「小判に地名が入ったキーホルダーを見かけ、浦安バージョンを作りたいと思ったんです。今では20種類を展開し、自分の住んでいるエリアを買い求める方もいますよ」と竜馬さん。
さらに貴志さんは、100年企業といわれる昔ながらの会社や店舗が多い浦安ならではのガチャを作りたいと一念発起し「うらガチャ」を企画。商工会議所や町の店舗を 1軒1軒回り、製品化に向けて奔走しました。「浦安の方は人情があり、優しい方ばかりです。次から次へとお店を紹介してくれたことで製品化することができました。お店に顔を出すと、ガチャ回してきたよ!と声をかけてくれたり、町の方々に支えられています」と貴志さんは笑顔で話します。こうして広がった輪により、8月には、新たに12店舗が加わった第2弾が発売されることになりました。「参加したい企業さんやガチャを置いてくれる店舗さんがいたら気軽に声をかけてほしいです」と、貴志さん。
「うらガチャ」は現在、ワイズマートの弁天店と高洲店、スター工房の会社前に設置されているそう。「一人ひとりの要望に合わせたプリントグッズを作れるのが強みです。ネットでオーダーできる時代ですが、不慣れな方など、気軽に相談してほしいです」と話す大橋さんご兄弟。町の魅力を再発見できるキーホルダーを作っていたのは、まるで町の御用聞きのような温かみあふれる印刷会社でした。
※この記事は2024年7月20日現在のものです
住所 | 〒279-0012 千葉県浦安市入船1-5-2 プライムタワー12F MAP |
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電話 | 047-381-1801 |
営業時間 | 9:00~18:00(12:00~13:00 休) |
定休日 | 土・日曜定休 |
URL | http://starkobo.com/ |
その他 | アクセス/新浦安駅より徒歩3分 |