葛西と浦安の間を流れる旧江戸川にぽっかりと浮かぶ妙見島。浦安橋を渡るときに見たことはあるけど行ったことはない、という人も多いのでは。妙見島は川の流れで土砂が堆積してできた島で、今は周囲がコンクリートで固められ、マリーナや工場が点在しています。その中に、パンやお菓子をはじめとするさまざまな食品素材として使われる業務用の食用加工油脂を中心に製造し、なんと全国シェア11%という月島食品工業があります。敷地内に寮もあり、島在住の社員もいるそう。食品を扱う会社ということで女性社員も多い同社。研究所基礎研究室の橘有咲さん(左)と、以前は営業企画部応用開発室(ベーカリー室)で働き、現在は管理本部人事総務課所属の原田京さん(右)にどんな仕事をしているか聞きました。
「パンやお菓子などの素材として欠かせないマーガリンやショートニング、フィリング類。これらは『食用加工油脂』と呼ばれています。月島食品では、その原料となる油からこだわり、独自の技術で加工・発酵させることで、安全でおいしい製品をお届けしています。お客様の要望に沿ったものを作ったり、自社で研究・開発したものを提案しています。最近は健康志向の高まりからプラントベース(植物由来)製品にも力を入れています。課題はバターや卵のような動物性素材ならではのコクや風味をどう再現するか、試行錯誤の日々。要望いただいたものが形になり、お客様に感謝の言葉をいただくことがやりがいになっています。工場内に営業本部、生産本部、研究所など、各部署あり、みんなで和気あいあいと協力し合いながら仕事しています」と研究所の橘さん。
「以前働いていたベーカリー室では、製品を使って実際にパンやお菓子を作って、仕上がりがどうなるか試作します。配合を変えながら1日に何度も焼成し、納得のいくものを提案します。休みのときは自分でパンやお菓子、ケーキなどを買って、なにが入っているか分解しながら食べることも。完全な職業病ですね(笑)。自社で作った製品がスーパーやコンビニに並んでいる、どの商品に使われているか、営業の人が教えてくれたり、買ってきてくれて、実際に食べることも。携わっているものが店頭に並ぶと嬉しいですね」と原田さん。
最近では、地元でベーカリー教室を行ったり、SDG’sの取り組みで食品をフードドライブに提供したりと、地域貢献活動も実施。妙見島にこんな会社があることを知ってほしいと語ってくれました。
住所 | 〒134-0084 東京都江戸川区東葛西3-17-9 MAP |
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電話 | 03-3689-3111 |
URL | https://tsukishima.co.jp |
その他 | アクセス/浦安駅より徒歩15分
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