町と人をつなぐコミュニケーションサイト

「本業は、企業の人材育成の研修講師で、今もカフェ営業との二足のわらじで忙しい毎日。以前は、子育ての傍ら、夢の国のキャストや学習塾の先生もしていました。そんな中、仕事の師匠から『人生の後半は50歳までに決めなさい』という教えを受け、49歳でカフェ開業を決意。コロナ禍で飲食店の閉店が続く中、50歳でアヤスカフェを開きました。当時コロナ禍のママたちは、ソーシャルディスタンスの影響で出産の立ち会いはおろか、出産後のお見舞いもままならない、孤独な状況に置かれていました。来店時に話を聞くと、『人と話せてうれしい！』『ここがあってよかった！』と涙ぐむママが続出。今でも、行政の子育て広場やＳＮＳで知り合ったママ同士が、赤ちゃん連れでゆったりと過ごしています」

　居心地のよい空間はもちろん、ランチ・スイーツなどメニューが充実しているのも人気の理由。イチオシのバターチキンカレーライスは、働く世代がしっかり栄養をとれるようにと、独自配合したスパイスを使い、お店で手作り。塩分控えめ・低糖質に仕上げたこだわりのひと皿です。スイーツのいくつかも、起業をめざす若いママ・パティシエに依頼しています。

　予約リクエストで、定休日や営業時間外も貸切対応可能で、子ども連れの保育園ママや家族同士の利用も。また、起業や経営のスキルアップをめざす人たちが、マルシェを開いたり、スイーツカフェやネイルサロンとして間借り営業したりと、さまざまな形でこの場所を活用。人と人がつながり、新たな挑戦が生まれる、人材育成の場にも。
「子育ては、ひとりで孤独にがんばるものではなく、社会全体であたたかく支え合いながら、一緒に成長していくもの。子どもの笑顔は、大人のやる気の源でもあります。地域の方が見守ってくれるスペースがここにあることをもっと多くの人に知ってもらい、子育ての素晴らしさを小岩から発信していきたい。『赤ちゃんをあやす、自分自身も大切にあやす』。店名には、そんな願いが込められています」