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東京モバイルプラネタリウム 木村直人さん

東京モバイルプラネタリウム 木村直人さん

Photo/Motoaki Umiyama
Text/Satoko Nemoto(Sawa-Sawa)

「日が沈むと西の空に見えるのが、3つの明るい星を結ぶ大三角形。このうち天の川を挟んで向かい合うふたつの星は、さてなんでしょうか?」。プラネタリウムの天空を指しながら解説するのは、“ひげじぃ”こと木村直人さんです。問いの答えは織姫と彦星。夏の一等星として有名ですが、晩秋の宵にもよく見えるといいます。

 時間を早送りすると、天空はしだいに華やかな冬の星座に覆われます。「今は夜中。東にオリオン座、真上にペガスス座、北の空にはおおくま座が見えるでしょう? おおくま座の尻尾の部分が北斗七星です。ほぼ真北に見えるのは北極星。星は皆、北極星を中心に1周しているんですよ」

東京モバイルプラネタリウム 木村直人さん特集

 真っ暗なエアドームの中で鑑賞したのは、「星空の宅配便 」と名付けられた移動式プラネタリウム。車1台に機材を積んで、地元の江戸川区をはじめ、全国の小学校や公民館へ出張しています。その場所、その時期に見える日没から夜明けの星空を、約25分のプログラムにまとめて投影。この日は直径5mのエアドームが、手早く設置されました。

東京モバイルプラネタリウム 木村直人さん特集

 木村さんが星に興味を持つようになったのは高校生の頃。ペルセウス流星群を見て感激したといいます。大学卒業後は、渋谷にあった天文博物館の五島プラネタリウムで20年、解説員などを務めました。ところが2001年に五島プラネタリムが閉館。その後は博物館の非常勤講師などを経て、2008年に「星空の宅配便 」を始めました。

東京モバイルプラネタリウム 木村直人さん特集

「品質のよいエアドームが手に入るようになり、ハイビジョンに対応するプロジェクターの価格が下がり、ノートパソコンの性能が格段によくなった頃です。移動式のプラネタリウムを始めたら楽しいだろうなと(笑)、自作部分も含めてシステムを構築したんです」「星空の宅配便 」は評判を呼び、10年間にのべ2000カ所以上で投影され、25万人以上の人が鑑賞しています。「プラネタリウムをきっかけに、宇宙に興味を持って、本物の星を見てくれれば嬉しい」と木村さん。「都会では星が見えないといいますが、晴れた日なら星はいつでもどこでも出ています(笑)。東京でも自宅の窓から十分に見えますよ」

東京モバイルプラネタリウム 木村直人さん特集

 高層ビルが少ない江戸川区は、星の観察によい環境だそう。空気が乾燥する1~2月は、星が美しくまたたく季節です。「冬の代表的な星座はオリオン座。すぐ上におうし座とすばるも見えます。赤、青、黄、いろいろな色の星を探すのは楽しいですよ」。そう話す木村さんが誰よりも楽しそうです

※この記事は2018年12月20日現在のものです

東京モバイルプラネタリウム 木村直人さん

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東京モバイルプラネタリウム
住所 〒133-0053 東京都江戸川区北篠崎1-4-16-403MAP
電話 03-5664-6941