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この町のわたしのスキなひと(浦安)
うらたすみよ織工房 代表 染織家 浦田純代さん

うらたすみよ織工房 代表  染織家 浦田純代さん

Photo/Kenji Nakata
Text/Ayako Futatsuya

日頃囲まれているもの、なにげなく使っているものの成り立ちを深く追ってみると、そのありがたみに改めて気付かされることがあります。例えば、私たち自身や生活を豊かに飾ってくれる「布」も。着ているシャツや、身近な布製品を見つめると、糸が縦と横に細かく交差してできているのがわかります。「100年くらい前までは世界中の家庭には当たり前に織り機があったけど、工業化が進んで、大量生産で簡単に安く布が手に入るようになって。だけど、ここには手織り機に向かって布を織りたい人が集まります」と話すのは、市内の自宅で織工房を営む浦田純代さん。工房には、木製の織り機や糸車が所狭しと置かれています。

うらたすみよ織工房 代表  染織家 浦田純代さん特集

3歳から浦安で育った浦田さんは、小さい頃から手芸や工作などなにかを作ることが好きだったそう。中学・高校時代には美術系の学校に行きたいと思うようになり、美術大学へ進学。「手や身体を動かして作る事が好きだったのでテキスタイルデザインを専攻し、機織りと出会いました」。卒業後も研究室の助手や非常勤講師として大学に携わりながら、自身の教室をオープン。さらに、ここ10年くらいは浦安の公民館や学校での講座を引き受けたり、講座受講者で結成したサークル活動をしたりと、地域の人にも織物や染物を伝えています。

うらたすみよ織工房 代表  染織家 浦田純代さん特集

「手織りは人間のペースで織るので、高速な自動織り機とは違った柔らかさが出ます。機械にはできない微調整が、人にはできるんですよ」と浦田さん。教室では、絹、ウール、綿、麻など天然素材を中心に扱い、「私ができる範囲で生徒さんと一緒に考えながらやっています」と言います。この日は織り機に糸を張っていく工程を見学しましたが、本当に細かく根気のいる作業。これだけで2~3日を要するそうですが、その分、できあがったときの喜びはひとしお。「織物のデザインから糸の設計、糸を紡ぎ、染め、織るまでの長い工程を基本ひとりで行うので世界でひとつだけの布が生まれるんです」

うらたすみよ織工房 代表  染織家 浦田純代さん特集

 ふたりの女の子の母親でもある浦田さん。子育てをしながら織りを続けてこられたのは「家族のサポートのおかげ」だと言い、「子供も大きくなってきたので、手伝ってくれるかな」と期待を込めて笑います。今は、高校3年生の上のお子さんが成人式を迎える日の準備を始めようと思っているところなんだとか。振袖が織りあげられる頃にはきっと、浦田家の絆も一段と美しく織り進められているはずです。

うらたすみよ織工房 代表  染織家 浦田純代さん

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Data

うらたすみよ織工房
住所 〒279-0001 千葉県浦安市当代島3-15-31MAP
電話 047-305-1340
その他 教室の見学等は電話にて問い合わせください