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中台製作所 中台洋さん

中台製作所 中台洋さん

妙典駅から住宅地を8分ほど歩くと、きらびやかな装飾が施された神輿がウィンドー越しに見えてきます。こちらに、中台洋さんが社長を務める「中台製作所」があります。
昔から舟運と塩の町として、また「戸数千軒、寺百軒」と伝わるように寺社が多い地域としても知られる行徳。腕利きの仏師や宮大工、建具職人が集まるようになり、その技術を活かした地場産業として神輿の製作が始まりました。かつては全国の神輿の約8割が行徳で製作されたものといわれていたそう。現在は、「中台祐信」の雅号を持つ「中台製作所」の1社のみがその役割を担い、神輿の製作や修復を行っています。
中台さんは市川の高校を卒業後、愛知県の仏具製造会社に就職。技術職や営業職で経験を積みながら、人脈を広げていきました。「22歳で戻り、家業を手伝っていたのですが、28歳のときに9歳上の兄が病気で突然亡くなってしまいました。社長である父のショックは大きく、自分がこの事業を継続させていかなければという責任感が自然と湧いてきて、それから10数年は無我夢中でした」

中台製作所 中台洋さん特集

祭りなど伝統行事が縮小されていく近年。耐用年数が100年ともいわれる神輿づくりを継承していくことは容易ではありません。「戦後の復興時期に、まず神社を再建し、祭りを行ったという歴史があります。祭りやその象徴でもある神輿が、人々に生きるパワーをもたらしたこと、また仲間や地域が一丸となることの大事さを伝えていくことが私たちの役目だと思っています」

中台製作所 中台洋さん特集

壁一面に全国の神社などから贈られた感謝状が飾られた工場内では、木地師、塗り師、錺か ざり職人、彫刻師、金箔職人など専門分野を担う神輿職人が働いています。

中台製作所 中台洋さん特集

「ものを売ることより、この技術をどう活かすか」を第一に考え、工場見学やホームページ
で作業風景の映像を公開、2018年には工場に隣接した「神輿ミュージアム」もオープン。近隣の小学校の社会科見学などにも活用されています。また、テーブルや表札など、日常生活を彩る工芸品を注文することも可能です。地域の人々にとっても頼れる兄貴肌の中台さんは、「行徳まちづくり協議会」の会長で、東京2020オリンピックの聖火ランナーとしても活躍。「神輿の町・行徳としても認知され、次世代が住みたいと思える町にしていくことがこれからの課題です」と、町への思いを語ってくれました。

中台製作所 中台洋さん

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住所 〒272-0104 千葉県市川市本塩21-3MAP
電話 047-357-2061
URL http://www.mikoshiya.com/