浦安駅から、旧江戸川を左手に大通りを行徳駅方面へと4分ほど歩くと、大きなガラス窓が目を引く建物が見えてきます。ここが、2021年6月にオープンしたクラフトビールブランド「祭醸造 matsuri brewing」のコンセプトショップです。笑顔で迎えてくれたのは、行徳生まれで、浦安市の高校在学中に甲子園への出場経験もあるクリエイティブディレクターの伊藤源一さんと、ワイン・日本酒・チーズに関する資格を持つソムリエの山口真由美さん。さまざまなスキルを持った5人の仲間が本業と並行し、アイデアを出し合いながら取り組んでいるブランドだそう。
マーケティングの仕事に従事しながら、コロナ禍における新しい働き方を模索していた伊藤さん。担当したビールブランドのプロジェクトをきっかけにビール醸造に着目。「日本の醸造技術の発達に感銘を受け、国産ビールを通してハレの日(家や屋外で家族や友人との幸せな時間)づくりのお手伝いをしたいと考えたんです」と伊藤さん。
「浦安三社例大祭」や、行徳が日本の約4割の神輿の製造・修復をしている町であることに注目し、「神輿とビールづくりからハレの日づくり」をコンセプトにした、旧江戸川エリア発のクラフトビールブランドを誕生させました。ホップと神輿の鳳凰(雷鳥)をあしらったブランドのロゴも印象的です。
コンセプトショップでは、BEER TOGO(テイクアウト)を中心に展開。壁面に並んだ9タップから、数社のブルワリーとコラボした祭醸造オリジナルのクラフトビールや、全国各地のクラフトビールを250ml770円~で楽しむことができます。
「神輿を担ぎながら飲みたくなる華やかなビール・祭坂セゾンは地元の方に大好評で即完売しました(笑)。現在は、『夏の大きな雲』をイメージした、祭醸造オリジナルのサマーヴァイツェンを販売中です」と楽しげに伊藤さんが語ります。
好きなビールを選び、オリジナルグラウラーやクロウラー(ビールを充填する缶)に入れてBEER TOGOすれば、自宅や屋外で気軽に樽仕込みのフレッシュなビールが味わえます。2022年には浦安で、翌2023年には行徳でブルワリーをスタート予定。「祭りや神輿の町ならではのクラフトビールをつくることで、地元の魅力を全国、海外へも発信できればと思っています」
住所 | 〒279-0001 千葉県浦安市当代島2-1-27 MAP |
---|---|
営業時間 | 平日14:00 ~ 22:00、土・日10:30?21:00 |
定休日 | 無休 |
URL | https://www.facebook.com/matsuribrewing/ |