父が始めて娘が受け継ぐ、小岩発祥の「甲和焼」
小岩駅から徒歩5分ほどの街中に、親子で作陶する窯元「甲和焼 芝窯」があります。工房の入口は明るい自然光が入るショップスペース。どっしりと大きな壺、カラフルな花模様の食器、陶板の風景画など、形も色合いも作風もさまざまな焼物が並んでいます。
信弘さんの甲和焼。写真左下の花器の薄い茶色が小岩の土の色
甲和焼の創始者は父の林信弘さん。20歳で焼き物に興味を持ち、自宅の庭を掘って出た土で器を作ったのが始まりでした。「でも、小岩の粘土はコシがないんですよ。ろくろで伸ばしていくうちに、下ぶくれの形になっちゃう。焼くときの縮みも大きいんです」と信弘さん。扱いにくい小岩の土を、それでも試行錯誤しながら使ってきた理由は、「備前焼とか信楽焼とか、名前が付いている焼き物の違いは粘土の違い。釉薬は同じです。人と違う焼き物を作るには、人と違う粘土を使わなければ」と話します。
父の信弘さん。甲和焼の名は小岩の古い地名から付けたと言います
理子さんが製作中の豆皿。乾燥させてから模様を付けるそう
独学で作陶してきた信弘さんの作品には、伝統や規則にとらわれない懐の深さが感じられ、それは娘の理子さんにも受け継がれています。理子さんが作る器は、色土を塗って模様を描いたシリーズなど、普段使いにぴったり。自宅の食器棚にひとつあると、気分が上がりそうです。
手作りの器を 暮らしに使って みてくださいと理子さん
理子さんが作る花模様のどんぶ り4860 円
住所 | 〒133-0056 東京都江戸川区南小岩8-20-10 カーサ・セラミカ1F MAP |
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電話 | 03-3657-5015 |
営業時間 | 11: 00~19:00(12:30 頃~13:30 頃は昼食休憩のため閉店) |
定休日 | 日・祝日定休(その他臨時休業あり) |
その他 | ショップ・陶芸教室あり
見学/不可 アクセス/小岩駅より徒歩5 分 |