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猫の館ME 小倉則子さん

猫の館ME 小倉則子さん

Photo/Takashi Nishizawa
Text/Satoko Nemoto(Sawa-Sawa)

保護猫の家族探しにキャットシッター、猫も飼い主も幸せになれる“ 猫の公民館”でありたい

 浦安駅と新浦安駅のちょうど中間にある『猫の館ME』は、“キャットラウンジ”という耳慣れない施設です。猫グッズを販売するほか、有料で猫と触れ合えるラウンジがあり、猫好きに人気だそう。訪ねてみると、明るいラウンジで猫たちが歩き回ったり、昼寝したり、自由に過ごしています。ラウンジを運営する小倉則子さんに話を聞きました。
「この子たちは保護猫なんです。飼い主がいない猫をここで預かって、猫の家族になってくれる方を探しているんですよ」。ラウンジで預かっている猫は常時12頭以上。福島の原発事故の後、避難所で飼えない人たちが泣く泣く手放したという被災猫もいます。

猫の館ME 小倉則子さん特集


 飼い主になりたい人は、必ずラウンジへ出向き、猫と面接しなければなりません。その理由を小倉さんはこう説明します。「猫は20年生きます。病気になったら面倒を見られるか。結婚などで生活が変わっても捨てないか。猫が死ぬまで幸せに生きられるように、お見合いしていただくんです」。大人猫は一般的に飼い主が見つかりにくいのですが、開業して2年で“卒業”した猫は50頭ほど。「猫の家族が決まったときがいちばん嬉しい」といいます。

猫の館ME 小倉則子さん特集


 しかし、「ラウンジは人件費や医療費などの経費がかさむので、経営は難しいんです」と小倉さん。自身がキャットシッターの仕事で利益を上げ、ラウンジを維持しています。猫専門のシッターは全国でも珍しく、浦安周辺を中心に、市川や船橋、東京都内まで、約1000頭の猫を世話しているそう。「猫のごはんとトイレを用意するために、鍵を預かって留守宅に入るので、信頼関係がなくては成り立ちません。悩みごとを聞くことも多いですね」
 猫は犬と違って散歩がないので、飼い主同士のつながりが希薄だといいます。『猫の館M E 』が開催する爪切りや投薬に関するセミナーは、クチコミで評判が広まり、猫好きのコミュニティにもなっているそう。「“ 猫の公民館”みたいになれたら」と小倉さんは猫に囲まれて目を細めます。

猫の館ME 小倉則子さん特集

※記事内容は2015年8月時点のものです

猫の館ME 小倉則子さん

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Data

猫の館ME
猫の館ME
住所 〒279-0041 千葉県浦安市堀江6-9-1Rita新浦安2 F MAP
電話 047-720-2222
営業時間 13:00~20:00、土・日・祝日11:00~19:00
定休日 火・水曜定休
その他 アクセス/浦安駅または新 浦安駅よりバスで市役所入口・郵便局前 下車徒歩3分または東野一丁目下車すぐ 料金/ 平日60分1000円、土・日・祝日60分1200円 カード不可 ※入館は小学生以上(保護者同伴)

【編集担当/osa】
ここで猫をなでなでするだけで、心がほっこり。疲れたなと思ったらマッサージもいいけど、猫もおすすめですよ。あと猫グッズも豊富で、知る人ぞ知るカツミアートスタジオのかわいい猫モチーフのアイテムがあるのもさすがです