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日々のストレスを解消し よい眠りへ導いてくれる

　瑞江の住宅街にあるアロマテラピーのスクール＆ショップ『ノンノアロマアカデミー』を訪ねると、ふわりと芳しい香りに包まれます。アロマテラピーを訳すと“ 芳香療法”。植物から抽出した精油を使い、香りと有効成分を取り込んで心身を癒す自然療法です。ヨーロッパの一部の国では、医療機関で使われることもあるそう。どのような活用法があるのか、代表の野田幸ゆき子こさんに話を聞きました。

『ノンノアロマアカデミー』で使われる精油はプラナロム社製。「無農薬で育てられた植物が原料で、合成物質などの不純物が含まれていないことを証明する成分分析表付き。フランスやベルギーでは飲用にも使われている“本物”の精油です」。野田さんによると、その活用範囲は多岐にわたります。例えばこんな使い方も。「精油は抗菌性が高いと言われています。特にティートゥリーやユーカリは、インフルエンザや風邪の予防に役立ちますよ」

アロマテラピーの香りは 大きな可能性を持っています

　でも、野田さんが改めて注目しているのは香りの効用です。「香りは感情と同じく、大脳辺縁系の扁桃体に影響します。つまり香りを嗅ぐことで、怒りや恐怖を鎮めたり、ストレスを和らげるリラクゼーション効果が期待できるんです。精油を希釈したルームスプレーなら、アロマテラピーの知識がなくても楽しめ、乳幼児から高齢者まで幅広く使えるのも利点ですね」

　野田さんがアロマテラピーの世界に入ったのも、香りに癒されたことがきっかけでした。長年勤めた会社を辞め、お母様と訪れた湯布院の宿で、アロマオイルの香りが心身に染み渡ったそうです。そうした経験から、近隣の高齢者専用住宅などを訪問する活動も行っています。「ルームスプレーを作ったり、香り袋を差し上げたり。よく眠れるようになった、イライラが少なくなったなど、皆さんとても喜んでくださいますよ」と手応えを感じています。
　ショップでは精油を1滴単位で販売。好きな香りを選んでルームスプレーを作ってもらうのも、アロマテラピーの手軽な入門法です。