Photo/Saori Kojima
Text/Aki Kotake(Pea Green)
清澄通り沿いにずらりと軒を連ねる長屋式の建物・清澄長屋の一角に、緑に覆われたお店が目に留まります。ワクワクしながら緑をかき分けると現れるのは、フローリスト・上村拓さんが奥さんの真里恵さんと営む花屋『LUFF(ラフ)』。
ユリ科の花・オーニソガラムや極楽鳥花のドライなど、初めて見聞きするような花や観葉植物がたくさん並んでいます。花に対する独自の審美眼を持つ上村さんにとってフローリストは天職のよう。しかし、「単なる偶然が重なっただけ」と本人は肩の力が抜けています。
上村さんは大学生の就活時になんとなく受けたブライダルの花を扱う花屋に就職が決まり、フローリストとして頭角を現すも28歳で退職。それから外苑前の『FUGA』で腕を磨きました。独立後、お店を構えるまでは、生まれ育った清澄白河エリアを中心に、花のアレンジメントや植栽などを請け負うフリーランスとして活動していたそうです。
転機が訪れたのは、友人に紹介された清澄長屋近くにあるガラスの加工工場『グラスラボ』を訪れたときのこと。店主とお客さんとのやりとりを見て、「お客様の顔を見て仕事をしたい」と感じ、店舗を構えようと思い立ったそう。そこからとんとん拍子。2015年9月、清澄白河に『LUFF』を開店。念願かない、お客さんと会話をしながら仕事ができるようになりました。
上村さんの創作テーマは「物語があり、贈られた人が楽しくなるもの」。手掛けるフラワーアレンジメントは独創的で、お客さんとのなにげない会話から生れてくるそうです。なかには、気さくでおしゃべり上手な上村さんとの会話を楽しみに来るお客さんもいるとか。それこそが上村さんの理想の花屋だそうで、「花に癒されに来るでも、真理恵さんとおしゃべりしたいでもいい。この店が醸し出す空気感を好きになってくれればいい」
風上に向かうという意味にもとれる店名には、笑う、気楽なという気持ちも込めたそう。自分が住む町に、立ち寄れるだけでハッピーな気分になれる、憩いの場があるって素敵ですね。
※記事内容は2015年12月時点のものです
住所 | 〒135-0024 東京都江東区清澄3-3-27 MAP |
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電話 | 03-5809-9874 |
営業時間 | 10:00~19:00 |
定休日 | 火曜 |
URL | http://luff.tokyo/ |
その他 | アクセス/清澄白河駅A3出口より徒歩4分 |
【編集担当/osa】
軒先の看板には上村さんの日常を綴ったコメントが。足を止めてもらうために書いているというコメントを楽しみにしているファンも増えているそう。植木に添えられたコメントもユニークなのでチェックしてみて